ショッピングセンターは集積時代へ
いまだにショッピングセンター=イオンのような認識の人が多いように思えます。 確かに、イオンは業界最大級の企業・業態でしょうが、日本ショッピングセンター協会のデータを見ても、ショッピングセンター全体に占めるイオンの割合は、ぱっと見1〜2割程度で、決して多くありません。
ここ10年くらいのショッピングセンターの特徴は、 同じところにたくさん出店して、一大ショッピングゾーンを構築することです。
あらたにららぽーとが開業し、ツタヤ図書館でも話題の海老名がこの特徴に当てはまります。
海老名駅周辺にららぽーと、ビナウォーク、イオン、ショッパーズプラザ海老名などのショッピングセンターが密集しています。 (ちなみに、Yahoo!地図が建物を種類別に色分けしてくれる(商業施設は黄色など)のは非常に見やすいのでGoogleMapより重宝しています)
このようにショッピングセンターを密集させることは、当然食い合いなども発生するでしょうが、総合的に地域の魅力を高め集客力を増すために、様々な地域で見られます。
代表的なのが、宇都宮インターパークです。
宇都宮駅から南に8kmほどの宇都宮上三川IC周辺にFKD、ジョイフル本田を中心にたくさんの大型商業施設が集まっています。 大型店だけでなく、道路沿いにはラーメン店やコンビニなどの小規模な店舗が存在し、さらにその周辺には住宅地が広がっており、新しい市街地の形を作っています。
このような集中は海老名のような駅前、宇都宮のようなロードサイドを問わず色々なところで発生しています。 以下にいくつか例をあげます。(とりあえず関東だけ…)
ショッピングセンター密集地の例
このような状況の中で、イオンだけをとりあげてショッピングセンターを語ってしまうのは、かなり的を外している可能性があります。 このような形態の代表である宇都宮インターパークができてから、すでに10年以上経っているので、このような密集形態ですら、すでに時代遅れなのかもしれません。
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